令和7年度の予算が成立しました。少数与党の中で、与党は日本維新の会と国民民主党とをある意味で抱き込みながら、衆議院と参議院で可決成立させました。参議院からは石破首相の商品券問題もあり混乱した後での採決です。後味の悪い結末だとしか言えません。それでも国家予算が決まらないという最悪の事態は逃れました。...
日本社会で決済のキャッシュレス化が進んでいます。政府が調査した令和6年度の決済手段ではキャッシュレス比率が42.8%となりました。政府は令和7年度に40%超を目標としていました。この40%超を1年前倒しで達成したようです。...
今年12月に70歳、古希を迎える私ですが、まだ分からない事が沢山あります。3月19日の日経MJに【「静かな退職」40~44歳最多5.6%】の見出し記事がありました。「うん?、静かな退職って何のこと」と私。「静かな退職」を知っていた人は凄い! 尊敬します。...
流通系の業界紙である日経MJの3月12日付に最低賃金引上げに係る興味深い記事が掲載されていました。【最低賃金1500円上げ 四国企業「不可能」71%】と見出しにあります。東京商工リサーチ高松支社が四国の企業に調査した結果の記事です。...
中小企業の倒産が徐々に増えてきています。今日の日本経済新聞に【2月倒産7%増、人件費負担重く】【医療・福祉は4割増】の見出し記事が掲載されていました。東京商工リサーチが調査した結果を記事にしています。2月は前年同月比で7%増の764件で負債総額は22.7%増の1712億7700万円とありました。...
今日の日経新聞に【国民負担率、24年度45.8%(0.3ポイント低下)】と言う見出し記事がありました。国民負担率とは国民が負担する税金や社会保険料の所得に対する負担割合をいいます。発表したのが財務省。所得税等の国税を徴収する官庁が発表するというのも面白いですね(笑)。括弧書きの0.3%低下とは前年比で0.3%低下したということです。...
物価が上昇気配を強めています。2か月連続で3%超です。日銀の目標値は2%ですから、物価は上昇に向けての動きが強くなっています。生鮮食品は少雨等の季節要因が大きく働いているのでいずれは沈静化するに違いありせん。主食であるお米が昨年比で2倍になっていることも気がかりです。...
政府が発表する諸々の予想は外れることが多いものです。期待値で予想を立てるからです。最悪の予想も一応は立案しているものの、おしなべて中位(平均)をとって色々な政策を立案し実行しています。...
「やっばりな~」と一言出た経済ニュースが飛び込んできました。そのニュースとはホンダと日産の経営統合がご破算になったというもの。一昨日のニュースで報道され、昨日は日産の社長がホンダに正式に解消を申し入れたようです。但しEVに係る協業はそのままに、というのですから虫の良い申し入れだと思います。ホンダの経営陣はどう思ったのでしょうか...。 昨年のXmas直前に発表された大型の再編劇の発表にはびっくりしましたが、私はホンダによる日産の救済だと判断しました。両者の統合にはEV市場拡大で窮地に追い込まれつつある日本の自動車業界の事情があると思いました。更には経済産業省の思惑もあったかもしれません。これは邪推かもしれませんが...。 経営統合発表後、ホンダの株価はき下がり日産の株価は上昇しました。これが市場の評価だったのです。時価総額ではホンダは日産の約5倍となっています。皮肉なことに破断となったことでホンダの株価が前日比で一時17%(終り値で12%)の上昇となりました。市場はご破算がホンダにとっては有利に、日産にとっては不利になると反応したのです。 ここからは私見です。ホンダは一社単独でも自動車業界大変革の潮流を乗り切れそうです。本田宗一郎が立ち上げたホンダには先取の気質や困難な状況を突破してきた歴史があるからです。しかし日産は倒産への道を走っていくのではないかと懸念されます。情けないことに経営者は保身意識が強く大胆な自己変革は出来ない企業文化と成り果てています。このような状況下では経営者から末端の一従業員まで必死の形相で一致団結できるはずもありません。今回の破断で日産の歴史に幕を降ろす日が近くなったと思った次第です。
経営学者で一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏が1月25日に89歳でなくなりました。野中先生を有名にしたのは何と言っても【失敗の本質】でしょう。複数の学者との共同研究の成果を書籍にした共作ですが、野中先生が防衛大学の教授時代に発刊された名著です。太平洋戦争で何故日本軍が無謀な戦いに挑んで敗退したのか、組織構造や意思決定システム等の分野において、敗退には明確な根拠があると喝破しました。私も読みました。納得のいく内容であり、企業経営にも応用できる考察が随所に出てきます。 さらにナレッジマネジメントの概念を提唱し広めたことにも多大な貢献をされています。会社には様々が知恵がふんだんに蓄積されています。しかし大半は個々の社員のノウハウやスキルであり、会社全体では共有されていません。宝の持ち腐れの状態です。会社は人の集まりですから、個々の社員が持っているノウハウ・スキルを有形無形に交錯させておかないと、会社の総合力は予想外に低い水準のままです。個々の社員が持つノウハウやスキルを他の社員や社内に伝播させていく仕組みが重要なのです。 個々の社員が持つノウハウやスキルは暗黙知です。暗黙知は明文化や視認化されていないものが大半です。暗黙知の対極にあるのは形式知です。形式知は明文化されているので、社内での共有を促進させることが可能です。概ね社内のノウハウやスキルの総体を100とすると形式知は10、暗黙知は90という具合です。よって個々の社員が持つ暗黙知を形式知に変換させていく仕組みが必要となります。 このような工程の重要性を教えてくれたのがナレッジマネジメントなのです。最近はこの言葉が忘れられたような気がします。ナレッジマネジメントは次のフローで深化・進化していきます。①暗黙知を形式知に、②形式知を社内全体に共有(深化)させ、③新たな暗黙知の醸成を促し、④そして新たに生まれた暗黙知を形式知へ転換していく。こんな具合で社内にあるノウハウやスキルを正の循環でバージョンアップさせていくのです。 米国発の経営理論が多い中で、野中先生は日本の学術界でも斬新な経営理論を産み出し発展できることを証明してくれました。私も大いに学ばさせていただきました。ありがとうございました。