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令和6年度のキャッシュレス決済比率は42.8%、それでも他国と比較とかなり低い水準

 日本社会で決済のキャッシュレス化が進んでいます。政府が調査した令和6年度の決済手段ではキャッシュレス比率が42.8%となりました。政府は令和7年度に40%超を目標としていました。この40%超を1年前倒しで達成したようです。

 しかし他国の状況と比較すると周回遅れの現実が浮かび上がってきます。例えば韓国はなんと99%!で、中国は83.5%ととても高率です。米国や欧州でも5~6割となっています。韓国と中国の高率は驚くべきことです。QRコード決済が進んでいるようですが、「もしスマホを落としたら」「電源がなくなったら」「ネット通信が出来なくなったら」ととても不安に駆られるのは私だけではないでしょう。

 日本のインバウンドは今年は4000万人になるかもしれません。日本ではまだ現金が主流です。入国後に空港等で日本円に換金し、日本円を持ち歩くとしたら笑い話でしかありません。現に昨年度の現金の落とし物は44億円強で過去最高となりました。日本人だけではなく「普段は現金を持ち歩かない」外国人の落とし物が増えたのは間違いありません。なにしろ現金を持つという習慣がないのですから...。

 私も決済のほとんどはキャッシュレスです。クレジットカードを主体とし、QRコード決済、電子マネーと続きます。キャッシュレス比率は9割を遥かに超えています。財布の中にある渋沢栄一翁の居座りが続いています(笑)。

 キャッシュレス比率が欧米並みに5割から6割へと更に上がっていくには、カード会社等が手数料を引き下げることが重要となってきます。現在の手数料率は中小企業では3.5%から5%が多く、海外より1%~3%ほど高いようです。コストUPに苦しむ中小企業にとっては手数料負担の増加は避けたいと思います。カード会社等の経営方針が「短期的な利益追求ではなく、長期的な利益確保を目論む」という思考転換がない限り、今後のキャッシュレス決済の拡大は緩慢となるに違いありません。