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ホンダと日産の経営統合協議開始に思う

 Xmasの直前に大きな経済ニュースが飛び込んできました。日本の自動車メーカーで第2位のホンダと第3位の日産が経営統合に向けて合意したというニュースです。日産と関係が深い三菱自動車も来年1月までに統合協議に参加するかを決定するそうです。中国メーカーに追い上げられている日本車メーカー。三菱も単独では生き残りは困難とみられることから、三者の経営統合という形におさまることでしょう。

 何で日本の自動車メーカーがEV化に乗り遅れたのか不思議でたまりません。特に日産はカルロスゴーンがCEOのときに、世界各国の自動車メーカーに先駆けてEVを発売したのにです。経営戦略や新車開発戦略に一貫性がなかったのでしょう。どの分野に集中的に設備投資をしていくのか、その決断が日産をはじめとする日本車メーカーに欠落しているのです。新車開発に多額の資金を投入してきたとしても、これまでの成功事例である内燃機関車に資金を集中したのでしょう。EV等CO2を出さない又は少なくするという大命題への感知力が衰えていたに違いありません。

 今回の統合への向けての協議、ホンダは貧乏くじを引くのではないかと心配です。日産の体たらく性は骨の髄までしみ込んでいるに違いありません。絶体絶命という窮地にありながら、必死さの熱量が経営陣から感じられません。弱者救済型の経営統合ではないでしょうか。日産にホンダが足をとられなければ良いのですが...。

 何れにしてもトヨタ以外の日本車メーカーの統合の動きは加速することはあっても減速することはないと思うのです。