米国のエミー賞で俳優の真田広之がプロデュース・主演をつとめた[SHOGUN 将軍]がエミー賞史上最多18部門を受賞しました。メディアで大きく取り上げられたのでご存知の方も多いことでしょう。タイトルの通りこのTVドラマは時代劇です。最近は日本でも時代劇はなくなくなりました。超有名な時代劇は[水戸黄門]や[暴れん坊将軍]でしょうか。
日本の映画界でもすい星のように現れた話題の時代劇があります。その映画は[侍タイムスリッパー]です。自主製作映画で最初の上映館はたったの1館! それが話題を呼び現在では全国288館で上映されています。私は私用で先週に北海道に行きましたが、JR札幌駅隣接のショッピングモールにある映画館でも上映されていました。観たいと思ったのですが時間がなく断念。
この映画の獲得は自称「京都で米農家と油そば屋をやっている」と言う安田淳一氏です。紆余曲折を経て2600万円を調達し製作したらしいです。愛車のスポーツカーを500万円で売却するなど、資金集めには四苦八苦したようです。面白く楽しめる時代映画をつくりたいという監督の思いがこの映画にたっぷりと込められているのでしょう。この映画の成功を受けて時代劇が多く観られるようになるかもしれません。
江戸時代の米沢藩の名君、上杉鷹山の訓戒を思い出します。「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」 「何でも出来る。出来ないのはやろうとしないからだ。」という意味は安田監督には無縁でしょう。艱難辛苦に耐えながらも完成した[侍タイムスリッパー]、一度は観たい映画のトップになりました。