「これも仕方ないのかな」と思うことは多々あります。しかし「こんなことで良いのだろうか」と考え混んでしまうこともあるものです。今日の話題は新入社員が直ぐに辞めてしまう風潮のことです。何と入社日だけの出勤で退社なんてこともあるようです。
先日のNHKでこの件について報じていました。転職サイトに直ぐに登録するのだそうです。退職する当事者に言い分はあるのでしょう。当然ながらブラック企業は論外ですが、政府主導の働き方改革に応じて時間外労働を少なくし、有給休暇の取得日数を高め、上司らはパワハラと反撃されないようにやんわりと助言指導。こんな会社でも短期間で退職してしまうのです。きつい職場でなくゆるい職場であっても退職者は年々増えてきています。
もっとも能力なく使い物にならない社員もいるにはいます。しかし能力ある社員が短期間で退職という事態は異常です。能力ある社員は自分の成長の機会を求めています。ゆるい職場でかつ成長の機会が見いだせないときは、優秀な社員は直ぐに見切って他の会社(職場)に自己成長の機会を求めて巣立つのです。
経営者の皆さん、社員の自己成長を促す仕組みを作っていますか。社員本人任せになっていませんか。上司や管理者に社員教育の責任を押し付けていませんか。会社が自己成長ができる仕組みを作り、新入社員らにしっかりと周知・告知し、必要であればそのレールに乗るよう促していきましょう。逃がした魚は大魚かは分かりませんが、逃がすことは本当に勿体ないです。最初は小さな魚でも大きく大魚に育てることが漁師の役目です。こんなことを思わず考えてみました。
新入社員を獲得するのは難しい。しかしそれ以上に社内に留めておくことも難しい。更にさらに社員の自己成長意欲を社内でしっかりと満たせて上げることも難しいのです。どんな困難なことでも解決策はあります。肝心なのは考えるのではなく実行するかです。それを行うか否かで会社の成長に大きな影響を与えるのだと考えほしいものです。