私は経営コンサルタントなので、経営者には事業計画を作成しましょうとアドバイスしています。「仏作って魂入れず」では事業計画の意味がありません。少なくとも月次で進捗状況を確認し、「絶対に事業計画を達成するぞ」と強い決意を表明してほしいものです。
月次での進捗管理と綴りましたが、一年の総決算が決算書の作成です。決算書作成は事業年度が終了した後、3か月以内に作成すればOKです。ただし新年度が始まってから3か月以内に決算確定だと、現場の社員達は「前期の実績はどうだったんだろう」と情報を早く知りたい気持ちを抑えきれません。
ある会社の事業計画発表会に参加しました。前期が終了してまだ日にちが経っていません。最新の情報で各事業部の前期実績を発表し、あわせて新年度の事業計画を全員を前にして発表します。所期の予算を達成したところは社長賞が贈られ、部署全員に感謝の意を表します。
この会社は面白いところが多々あります。社長が朝方に散歩しています。大分県では健康経営を推し進めています。この会社も健康継栄認定企業です。個々の社員や数人のグループで所期の歩数を達成した社員・グループも社長賞が与えられます。更に給与水準UPには生産性向上に貢献した社員・グループにも社長賞が与えられます。
極め付きは「タバコを止めた」という社員にも社長賞があるのです。称して卒煙証明書。「そつえん」と司会者がいうので、「どんな字を書くのだろう」と思いました。そう「そつえん」は「タバコの煙とサヨナラした」ということなのです。私はふと思いました、「禁煙(卒煙)があるのなら、禁酒はないのだろうか」と(笑)。タバコの煙、アルコールも健康に害を与えることは確かでしょう。いつの時代か、この会社に「禁酒証明書」が発行される時期が来るのかもしれません。