日本列島は北緯30度から40度半ばの中緯度にあります。それにより季節変化が感じられる四季があると共に春夏秋冬のいずれの時期でも自然災害にも遭います。本稿を書いている現時点では梅雨でしょうか。普通の梅雨であれば適量な降雨は夏や秋に収穫する野菜や農産物にとって天恵となることでしょう。その一方で特に梅雨末期にみられる線状降水帯による大量の雨と洪水や浸水等の災害はごめん被りたいものです。
さて6月から10月にかけての困りごとの最大値は台風の襲来です。中心の平均風速が17.2m/S以上になると台風となります。その台風も地球温暖化の影響を受けて暴風の程度がより強く、中心気圧がより低く、暴風域等被害を与えかねない範囲がより広くなってきています。今年も5月に季節外れの台風が日本列島南岸を通り過ぎました。発達してから接近そして東進するのがゆっくりであった為に日本各地で大雨を降らせました。
台風の進路は可能であれば5日先まで予報されます。TVで見ると5日先までの進路が予報円と線で描かれています。「この予報だと大分県には近づかないかな?」と安心したり、「ひょっとして上陸するかも?」と不安になったりします。気象庁はこの台風の予報円を現行予報円より40%縮小することを発表しました。特に3日先以降の予報精度が上がるようです。
台風で平均風速が25m/S以上ある暴風域も進路予報円に付属して小さくなりそうです。なお予報円はその円内に台風の中心が入る確率が70%としていますので、外れも当然にあります。予報円に入っていないからとして決して災害に遭わないということでもありません。
安心しきってはいけないのですが、予報精度の向上は被害の事前防止という観点から要請度が極めて高いものです。今回の予報円縮小が気象庁の台風進路予想の分析・解析能力向上の自信の表れとすれば喜ばしいことではあります。