トヨタ自動車の今期(2024年3月期)の営業利益が3兆円をこえる見通しだ、という決算発表会がありました。トヨタの前期(2023年3月期)の売上高は37兆1542億円でした。今期の売上は2%増の38兆円を予想しています。一か月しか経過していないのに「今期は最高益を見込む」と発表するのには隠された意図があるのかもしれませんね。
トヨタは新社長に佐藤社長を選びました。豊田社長は会長へ異動です。佐藤新社長はレクサスのEV化に熱心なようです。トヨタはエンジン車、ハイブリッド車、EV、燃料電池車等々全てのカテゴリーに経営資源を投入するという全方位戦略を採っています。世界の潮流はEVです。しかしEVに専念することなく、全てのカテゴリーに積極的に関与していこうという戦略、成功するのか興味津々です。
世界のトヨタは日本では断トツの存在価値を示しています。競合他社に負けるなとエールを送るのは私だけでしょうか。トヨタが販売競争に負けて敗者の谷へと蹴落とされたときは、日本の製造業は世界における地位が大きく下落する時なのかもしれません。