· 

社会保険とは・・・

 先日、食事をした飲食店に求人広告のチラシがありました。応募はしませんが、社労士の立場で興味を持って求人内容を見ていたところ気になる箇所がありました。それが「社会保険・厚生年金保険・雇用保険あり」という一文です。さて、私は何が気になったでしょうか?答えは「社会保険」の部分です。社会保険という名の制度はなく、①病気やケガをした場合に安心して医療を受けられる「医療(健康)保険社」、②高齢者・障がい者・遺族の生活を所得面から保障する「年金制度」、③加齢に伴い要介護状態となった人を社会全体で支える「介護保険」、④労働者が業務上の事由又は通勤によって生じた負傷等に対し保険給付を行う「労災保険」、⑤労働者が失業した場合や雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に、労働者の生活及び雇用の安定を図る「雇用保険」。これらの制度を総称したものが広義の社会保険となります。また、よく求人にある「社会保険完備」の社会保険は「健康保険・厚生年金保険・介護保険」(狭義の社会保険)を意味していることが多いです。なので今回のチラシも社会保険ではなく、健康保険と記載したかったのかな…?と推測しました。店先などにある求人チラシを見ると「最低賃金を下回っている!」などついつい気になってしまいます。これも一種の職業病でしょうか?