通常国会が始まりました。今日は少し政治の世界の話を投稿しますが、岸田政権や与野党の政策の是非を論じるものではありません。純粋に経済の話をします。政権寄り、野党寄りという基準で私見を語るのではないことをご理解下さい。
今国会では防衛費の増額と子育て予算の増額とが、岸田政権と野党の対立軸となっているようです。本稿ではこのうち防衛費の増額について検討してみようと思います。数字が間違っているかも知れませんが、日本の防衛費は5.4兆円だそうです。これは与野党対立が激しかった過去に、防衛費はGDPの1%以内とするという方針を示し、以後の政権がこの方針を維持し続けたからです。
防衛費の増額については私は必要だろうと思います。防衛費増額に賛成する野党もいます。昨年2月のロシアのウクライナ侵攻は、東アジア地域においても紛争リスク、地政学リスクが増大していることを明らかにしました。戦争はしない方が良いに決まっています。日本国憲法の前文(の一部)にこうあります。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われわれの安全と生存を保持しようと決意した」。しかしながら最近の国際情勢を鑑みるに、「平和を愛する諸国民の公正と信義」が各国首脳にあるのか疑わしい事案が多発しているように思います。
専守防衛が我が国の基本スタンス。しかしこれを簡単に覆すほどの攻撃力を持とうとする諸国も多いのです。その為に必要な防衛設備の拡充は絶対に必要ではないでしょうか。ここで問題なのは財源をどうするのかです。GDP1%という枠組みが、亡霊の如く防衛費増大のアクションを難しくしています。
でもよく考えてみて下さい。GDP1%でも防衛費増額は可能なのです。そう、GDPを増やせば良いのです。30数年間、日本のGDPは500兆円の前半で推移しています。この間に経済成長率が平均して2%だったとすると、30年後のGDPは888兆円となります。防衛費はGGP比1%なので8.8兆円となります。平均成長率が2.5%であれば、同じく1023兆円、10.2兆円となるのです。
要は経済成長をしてこなったツケが火山如く吹き出しているのです。今国会でのもう1つの焦点、子育て支援も財源があれば、政権・与党対野党の対立など生まれる余地もありません。
私は思うのです。政治家に任せていては日本国の衰退をくい止めることはできません。GDPは消費や投資等から分解する事が可能です。最も大きな比重を占めているのは個人消費です。もっと沢山のお金を使いましょう。貯蓄に励むことは良いのですが、GDPを拡大する乗数効果は低いです。国民の皆さん、もっと消費をしましょう。
その為にも経営者の皆さん! お願いです。賃金を上げて下さい。物か上昇分程度という小さい話はやめましょう。ドンと大きく賃上げをして下さい。そして設備投資をどしどし行って下さい。まだ書きたいことはありますが、個人消費や企業経費、設備投資を今以上にすれば経済成長は促進されます。日本の将来の為に、消費・投資は美徳と考えてみませんか。ただし、無駄遣いはダメですよ! 人生を豊かにする消費、会社の成長を促進する投資を私は訴えているのです。