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お伊勢参りと宿泊ホテルのサービス品質

 今回もホテルのサービス品質についての感想です。私は毎年、三重県伊勢市にある伊勢神宮に参拝しています。十数年前にある理由から12月下旬に家族で参拝したところ、天照大神を奉っている拝殿までの参道が冷気でひんやりとしかつ静寂に包まれていて、すっかり魅了されてしまいました。江戸時代にお伊勢参りがブームになった理由が分りました。「私は日本人だ!」という意識が頭から足先まで、ず~んと貫かれた感覚に陥ったのです。「日本人に生まれて良かった!」と思った瞬間です。

 今年の伊勢神宮参りは、初めての挑戦として大分から愛媛県三崎港まで九四フェリーで渡り、以後は陸路(高速道路)を使って計650kmを踏破しました(片道です)。日中に高速道路を使ったのですが、初日はそのままホテルにチェックイン。2日目に外宮、内宮、そして多数の末社に参拝してきました。朝7時から参拝を始めて昼の14時に終了。「まだ参拝していなかった末社があったのか」と今回も新発見の参拝でした。家族の健康と平安、事務所の繁栄をお願いしてきました。

 2日目も初日と同じホテルに泊まったのですが、何ともお粗末なフロント対応でびっくりです。初日にホテルにチェックインし鍵を預かって入室。今回も妻を帯同していますので、室内履きや枕は二つあってしかるべき。ところが一名分しかありません。予約表には「2名で宿泊」と明記しています。夕食の買い物にと出かける際に、フロントに鍵を預けると共に「もう一名分用意して」と伝えました。夕食を買って再びフロントで鍵を受け取るとき、「申し訳ありません。部屋の設定が間違っていました。別の部屋をご用意しますので・・」という回答。これが一つ目のミス。そして2日目に出かける際に、鍵をフロントに預けると同時に「どこのホテルでも連泊の時は部屋に入って欲しくないので、バスタオル等は外に出しておきました。部屋に入らないで下さい」と伝えたのです。

 ところが、伊勢神宮への参拝が終わった後に部屋に戻る際、「申し訳ありません。部屋に入ってしまいました」と言うのです。朝方、「部屋に入らないで」と理由を伝えているのにも関わらず、部屋に入ったというのです。朝と夕ではフロント従業員は変わっています。従業員間の連絡の悪さ、「このホテルは何だ」と半分呆れてしまいました。妻は呆れるところか怒ってしまいました。

 その他に、TVは古いし冷蔵庫は音が高くで熟睡できないなど、このホテルは問題が多かったです。でも宿泊者は多かった。理由は中心部のホテルは少々値段が高いのでしょう。このホテルは中心部から少し外れています。じゃらんで検索してこのホテルにしましたが、「価格先行でリストUPした」為に、問題の多いホテルを射止めてしまったのです。11月下旬の5泊6日の旅行でも体験しましたが、ホテルサービスの品質は夫々のホテルの経営姿勢等で雲泥の差が出ることを今回のお伊勢参りでも体験しました。