米政府が主催する気候変動に関する首脳会議(サミット)が22日にオンラインで開幕しました。トランプ前大統領はパリ協定から離脱するなど、地球温暖化に対し後ろ向きな対応に終始していました。1月に就任したバイデン大統領はトランプ前大統領は正反対の施策を打ち出しています。
この会議に先立ち主要国は、2030年に向けた温暖化ガスの排出削減目標を相次ぎ打ち出しました。日本は2013年度比で46%減を菅首相は発表しました。米国は2005年比で50~52%減らすと表明しました。主要排出国が脱炭素で競い合っていますが、再生可能エネルギーの導入拡大など実効性をどう確保するかが課題でしょう。
さて、赤道付近の南太平洋で発生した台風2号の行方が心配です。この時期の台風の進路は、フィリピン会場をへてインドネシア方面へ進むのが一般的です。しかし、この台風の進路予想をみると沖縄県南方を右に旋回し、太平洋の中心部へ進むという予想が発表されています。その勢力は4月21日正午現在で、中心気圧は940ヘクトパスカルでした。気象庁の予報によると、23日午前9時時点で中心気圧975ヘクトパスカルまで落ちているものの勢力は強いままです。
何故、このような強い勢力を保つ台風が発生したのでしょうか。そう、各国政府が地球温暖化を引き起こす温暖化ガスの排出を制限し、削減に努めてこなかったことにあります。日本政府は2050年にカーボンニュートラルを達成すると宣言しました。その為には、温暖化ガスを排出する企業や個人の積極的な協力が必要です。
このまま地球温暖化が進めば、未来の地球人は気候変動の猛威に晒されることになります。現在を生きている私たちは、未来の地球人に責任を負っていることに強い関心を持たないといけないでしょう。