先週半ばに妻と二人で田舎に帰り、畑に果樹を植えました。亡き両親から相続した畑は350㎡の広さがあります。10年以上、何の耕作もしていなかった為に雑草が繁茂し、年に4回ほどの草刈りに汗水を流してきました。それに飽きて(笑)、昨年春先に鍬一本で少しばかりの広さを開墾し、サツマイモを植えた所、予想以上の収穫を得ることができました。ということで、昨秋には地域のシンバー人材センターにお願いして、耕運機を畑のほぼ全域に掛けてもらいました。
そのような下準備をした上で、先週に12本の果樹を耕運機を掛けて少しふさふさになった畑に植えました。「桃栗3年、柿8年」ではありませんが、「美味しい実がな~れ」と心を込めて12本の果樹を植えたのです。「親の心、子知らず」と言いますが、果樹は私たちの気持ちを理解して、すくすくと成長し3年位で実をつけて欲しいものです。
ところで、この植えるという農作業が大変でした。12本の果樹は知人の農業資材販売を専門にする会社に頼んで調達しました。「植え方はどうしたら良いですか?」と質問すると、専門家ですから「直径1m、深さ70cmの穴を掘って下さい」という助言。ということで、1m✖70cmの穴を12本も掘ったのです。この時、「昨秋に耕運機を掛けていてよかったな~」と本当に思いました。鍬やスコップが簡単に土中に入るからです。とは言っても12本も穴を掘らないといけません。
穴を掘った後も大変です。重たい肥料を12本の穴に投入しないといけないのです。「これ、重たいけど何キロだ?」と袋の表示をみると10kgとあります。10kgの袋を計36袋、抱えないといけないのです。本当に疲れました! そして最後は苗植えです。植えた後は十分な水を与えなくてはなりません。バケツ4本で計6往復、これも疲れた~でした。
こうして、12本の果樹を植え終わったときは、太陽が西に沈んでいく寸前でした。計5時間30分、本当に疲れた一日でした。こうした体験をして思うのです。「親父とお袋はこうした農作業を毎日やって、俺を育ててくれたんだな~」と。農業従事者の大変さを改めて感じた一日でした。