月日の経つのは早いもので令和2年もあと20日余りとなりました。ところで、毎週月曜日のNHK総合TVの夜10時台に「逆転人生」という興味深い番組があります。ターゲットとなる出演者が最初は奈落の底まで辛い目に遭うのですが、ある切っ掛けで人生が正(成功)に向けて反転し、最後は同席しているMCやコメンテーターらが感激し笑みがこぼれるというお決まりの演出で終わります。
最初に「月日が経つのが早い」と前置きしましたが、昨年(2019年・令和元年)の秋は日本全国でラグビーW杯での日本チームの大活躍に熱狂しました。この感激をまだ覚えていますか? この日本大会で過去8回で僅か4勝しかしていなかった日本が、一次リーグで4戦4勝を挙げて8強に進出しました。この大会のベッドコーチ(ジェイミー・ジョセフ)や31名の桜の戦士も凄かったですが、日本チーム大活躍には前回のイングランド大会にその伏線があったようです。その伏線に焦点を当てたのが、昨日(12月7日)の「逆転人生」だったのです。
前述のとおり、日本チームは第1回目大会から出場しているものの、第7回大会までに上げた勝ち星は僅かに1勝! にも拘わらず、イングランド大会で決勝トーナメント進出(8強)を目指して、エディ・ジョーンズコーチを豪州から招聘し、日本チームの強化に当たらせました。ところがチームはバラバラで統率が取れてなかったのです。悩んでいたエディが電話を掛けて相談した相手が、スポーツ心理学者の荒木香織さんだったのです。荒木さんは自分もアスリートだったのですが、ここ一番の大舞台に弱く、良い戦績が残せていませんでした。
そこでスポーツ心理学を学び、競技者へのメンタルトレーナーを目指したのです。米国の大学院を修了し日本に戻って職を求めたのですが不採用の連続です。ある日、エディ監督から荒木さんの携帯に電話がかかります。ここからが荒木さんの成功物語が始まります。フィールドに立って練習にいそしむ選手たちの姿や言動を観察。ある時には意を決して監督であるエディに直言するまで、日本チームの心をしっかりと捉えたのです。米国で学んだスポーツ心理学の理論を発揮し、その一方で日本人としての思考方法も熟知した上でのメンタルトレーニングでした。
その結果は、「史上最大の番狂わせ」とまで言わせた対南アフリカ戦の逆転トライへ結実したのです。歴史には「もし・・・」や「・・・だったら」はないのですが、仮に荒木香織さんが日本チームのメンタルトレーナーとして働いていなかったら、イングランド大会での3勝(うち1勝は対南アフリカ)や昨年の桜の戦士の大活躍はなかったかも知れません。スポーツ心理学は面白い!
私は来年2月に1級FP技能士試験(実技)に挑戦します。合格後は心理学を学んでいきたいと思っていました。昨夜の荒木詩織さんの活躍を観て、「やっぱり心理学を学ばなくては」と意を強くしたのでした。