日本の秋は「実りの秋」「食欲の秋」です。私は亡き父母から約500㎡の畑を相続で譲り受けました。毎年3回から4回、妻と二人でこの畑の除草をするのですが、除草作業だけでは全く楽しくなく、また盛夏での除草は熱中症にも罹患しかねません。
しかも雑草は強い! 10年以上も耕作を放棄していために、しっかりと地中深くまで根を生やし、草刈り機で地上分をカットしても何度も何度も繁茂するのです。今年の4月、鍬とスコップそして鎌を両手に雑草を掘り起こし、一念発起して30㎡くらいに薩摩芋を植えてみました。そして毎月1回は大分市から往復2時間かけて雑草とりもしました。
田舎の近所の人から「何をしているのか」と怪訝そうに言葉を掛けられました。8月中旬以降はハクビシンなどの動物に掘り返されて、サツマイモを食べられていました。しかし、昨日(10月5日)に妻と娘の応援を得て、6ヶ月を経た薩摩芋畑でサツマイモの収穫をしました。4時間余りの収穫作業で30キロの米袋2袋分を優に超すサツマイモを収穫することができました。超特大ありまた小振りのものありワイワイガヤガヤの収穫作業でした。
苦労の甲斐がありました。事務所の職員、子供たちにもおすそ分けです。我が家の食卓では暫くはサツマイモの料理が続く事でしょう。大変だった初めての薩摩芋植え。苦労のし甲斐があったというものです。妻曰く、「来年はどうしようか?」。このつぶやきには、沢山の収穫は嬉しいものの、「こんな苦しい思いを来年もするの?」という意思が込められていたのでしょう。
今年の夏は我が家の食卓は庭に植えたミニトマト、ピーマン、ゴーヤなどの夏野菜が毎日のように賑わいました。そして最後が薩摩芋です。農業をした者しか味わえない「収穫の夏と秋」を満喫した末から秋にかけての清成家でした。