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新入社員「きょういく」について考える

 昨日(5月25日)に5都道県に残っていた緊急事態宣言が解除されました。しかしながらこの宣言によって、COVID-19以前(Beforeコロナ)の日常生活に(完全に)戻っていくのではありません。紆余曲折はあるかも知れませんが、「新たな日常」を探す旅(Afterコロナ)が始まったのです。完全にCOVID-19を絶つ!ことは不可能でしょう。よってAfterコロナではなく、Withコロナの日常生活への挑戦というのが正解なのかも知れません。

 ところで、今年の4月に新しい門出を飾った(飾るはずだった)人たちがいます。企業にとっては、新入社員と呼ばれる人たちがこれに該当します。COVID-19対応で、「新入社員教育どころではない」という状態が続いたことは確かです。しかし、落ち着き始めた今日、今春入社の社員に対し無教育・無放置の状態が続くようであれば、人財教育という観点から将来に大きな禍根を残しかねません。

 「きょういく」という言葉は「教育」という漢字で表現されます。しかし、「協育」や「共育」という文字に転換させて「人財きょういく」を推し進めていく必要があるでしょう。例えば、これまでは集合教育が一般的でした。しかしこの形態は3密回避の観点から大幅な見直しが必要となるでしょう。4月の入社以来、新入社員が経営者や上司、先輩、同期らとの親密な関係づくりが出来ていない会社が多いと思います。

 仕事も「出社せずにテレワークで」という方針のもと、自宅や会社以外の場所で業務に従事していた社員もおられるでしょう。よって、Withコロナに適合した新しい「きょういく・研修」の仕方を会社も作り上げなければなりません。言わば、「新しいきょういく・研修」を「協力して模索する」また「共に作りあげていく」作業が必要となってきます。その意味で、゜きょういくは「教育」を超えて、「協育」や「共育」とならざるを得ないのです。