関西2府1県の緊急事態宣言が5月21日に解除されました。関東1都3県と北海道は5月25日に解除が可能かを政府は判断するとしています。「新しい日常」という言葉や「外出の自粛」「ステイホーム」等々、新型コロナウイルス感染症からみで新しい言葉が巷間に溢れてきました。
ところで企業の経営成績等に影響を与える経営環境は、会社内部と会社外部の二つに大別されます。また業績を押し上げる良い影響と押下げる悪い影響にも分けることが可能です。今回のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症の国際的に統一された呼称)は「外部環境かつ悪い影響を与える経営環境」です。日本経済新聞では大幅な減収減益に見舞われた企業の事例が報告されています。解雇者も1万人を超えそうです。飲食業、宿泊業、旅客運送業、観光関連業等々においては個人企業や中小零細会社の破綻や(余力ある内にと)事業閉鎖するニュースが毎日伝えられています。
その中で、こうした経営危機に対してBCP(事業継続計画・Business-continuity-planning)に関心を寄せる経営者が増えてきているようです。これは好ましいことです。災難はいつ自社に降り注いでくるかは分かりません。「その災難が与える強さや事業停止等の期間も分からない」では、取引先も「安心してこの会社と付き合いをしていて良いのだろうか」と不安に思うかも知れません。
「備えあれば患いなし」です。BCPをこの機会に作成してみましょう。ネットで検索すれば、作り方等を説明しているものがあります。経済産業省のHPからも作成様式がダウンロードできると思います。最初から100点をとる必要はありません。先ずは欠点とならない程度の30点水準を目指しましょう。そして、徐々に精度を上げていけば良いと思います。先ずは作成へ挑戦してみましょう。