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東京の桜が開花。その一方で経済活動は厳冬へ逆戻りか?

 東京で桜が開花したというニュースを土曜日(3月14日)のニュースで知りました。東京の標本木は靖国神社にあるソメイヨシノです。平年より12日早く、また昨年より7日早い開花です。統計開始以来最も早い開花宣言となりました。

 一方の日本経済は陽春に向くどころか厳冬へ逆戻りの状態です。景気動向では「一進一退」という熟語が飛び交いますが、現実は厳冬へまっしぐらです。世界各国の株式市場が物凄い勢いで急落しています。2008年(平成20年)のリーマンショック級の震度を遙かに超しています。欧州各国が構成員となっているEUは、国境の壁をなくして自由往来を旗頭に経済振興を図ってきました。ところが、その国境を封鎖する事態まで新型コロナウイルスはその猛威を振るい始めています。

 姿が見えなかった新型コロナウイルスも、医療従事者の懸命な努力の結果、徐々にその姿が分かってきました。「致死率はそれほど高くない」「感染力が極めて強い」「密集では罹患リスクが高い」「適度な換気が有効」「手洗いや除菌が効果あり」など、政府から次々と情報が発信されています。TV等メディアも様々な対策を報じています。

 ここは落ち着いた対応が必要です。サーズのような高い死亡率ではありません。但し持病持ちの高齢者は要注意です。新規の患者数が落ち着き始めるまで不要不急の外出は控えると共に、マスクの着用等自分が罹患しない、また他者を罹患させない策を講じて日常生活を送るようにしたいものです。

 このままでは経済活動が停滞をし、企業の倒産増加や失業者の増加、税収の落込みなど大きな負の遺産をしょい込むことにもなりそうです。冷静な対応を行いましょう。全国民、いや全地球住民がそのような心意気で接していけば、経済活動は冷凍の厳冬時代へ進まず途中から折り返してくると思うのです。1人ひとりのそのような行動が、日本人が年に一度の楽しみとなっている桜見をエンジョイできると思うのです。