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蓄財する方法の基本は3つ!

 先日、ある企業の研修で「蓄財の方法」について私見を発表しました。その研修は中堅社員でかつ女性社員が対象でした。良くも悪くも、男性は結婚して家を持つことが「男子の本懐」というイメージがあると思います。しかし、最近では男性も女性も未婚者が増えてきました。昨年「老後に不足する資金は2千万円」と政府機関が発表し大きな社会問題へと発展しました。そこで研修では「女性であっても如何に蓄財をしていべきか」という点に焦点を当てたのです。

 私が考える蓄財方法は3つです。①預貯金を活用する、②投資を活用する、③不動産(またはイデコ等公的制度や保険)を活用する、の3本の柱です。

 ①預貯金を活用する。これは基本中の基本です。貴方は給与が指定口座に入金された後、その口座をそのままにしますか。ちゃっかり蓄財するには「給与入金後に指定口座へ毎月定額を自動的に振込む」という仕組みを活用してみることをお勧めします。自動振込ですから、出金と入金の作業をする必要がありません。確実にお金が貯まっていきます。

 また、給与振込後に「生活資金はこれだけ!」と決めた額だけを出金し、その後は次の入金あるまでは一切、口座から出金しないという方法もあります。何れにしても、辛抱強くかつ「貯めるぞ」という意思が強くないと現金は貯まっていきません。

 ②投資を活用する。株式投資は怖い、不安だという人も多いと思います。上場投資信託(ETF)を使うと比較的安心です。また、NISAや積立NISAを使うと収益が非課税となる税法上の特典があります。前者は年間120万円まで、後者は同40万円の投資にかかる収益に税金がかからないというのですからお得です。この機会に銀行や証券会社に問合せをしてみるのも良いでしょう。ネットの活用もお勧めです。

 ③不動産等を活用する。不動産はアパート経営がお勧めですが、入居者の入退室が発生し修繕費も時には多額に上ることから、収益率は余り高くありません。しかし、上手く行けば現預金の利息率をかなり上回る利益率を確保できます。また株式や債券投資よりもリスクが低いので安心です。

 その他に、イデコ(個人型確定拠出年金)や財形貯蓄を利用する方法もあります。財形貯蓄は一般、年金、住宅の3ありますが、年金と住宅の貯蓄金額計が550万円までは非課税の取扱いです。これらの情報はネットで検索すれば入手することができます。

 さて、老後を待たずして「お金はいくらあっても良い。腐らない」と考えるのが世の人の常ですね。蓄財方法は上記以外に色々ありますが、高率な配当等を喧伝している商品は元本割れというリスクもあります。安心して蓄財できる方法はないか、休日にネットや図書館で探してみるのも良いかもしれません。