「嫌いな取引先は切ってよい」とは、群馬県に本店がある中里スブリング製作所の中里良一社長の言葉です。先日、ある会社の社長と面談している時に、とっさにこのフレーズを思い出しました。中里スブリング製作所は元々、下請を主としていたのですが、よくある”下請け虐め”にあって自社製品(バネ)を製造販売する会社へと変貌させた実力者です。
今では全国47都道府県全てに取引先があるようです。バネの自社製品を製造し、多品種少量販売でも対応できるようにビジネスモデルを作り変えました。その中里社長は、取引先から無理難題を突き付けられ困っている社員に対して発しているのが、「嫌いな取引先は切ってよい」です。正直な商売をしようと考えているのに、商道徳の片りんも見せない取引先の対応に社員が疲弊してしまってはいけません。一万円札の顔が渋沢栄一に変わりますが、渋沢栄一は『論語と算盤』の著作に代表されるように、正しい商売をしようという気概に溢れていました。
なお中里社長は、切った取引先の数以上(10倍だったと思いますが....)の新規取引先の開拓に奔放しています。私も職員に対して正しい商売・対応をしてくれない顧問先等があれば、断固として「切る!」ことをしたいと思います。そして、切った数以上の新規取引先を開拓したいと思います。このコラムを読んで下さっている経営者の皆様方も同じ考えて考働すれば、会社内は活気ある職場と化すと思います。是非、実行されて下さい。