今日11月8日は二十四節気では立冬に当ります。立冬とは冬の始まりのことです。「立」には新しい季節になるという意味があります。立冬は立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目です。朝夕冷えみ、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる今日この頃です。もうじき木枯らし1号や初雪の便りも届き始めます。立冬を過ぎると、初霜が降りて冬の佇まいへと変わっていきます。
何故、立冬を話題にしたかというと、新聞等メディアではインフルエンザの話題が上り始めたからです。経営者をはじめ、会社には事業を行うには多数の人財が集結しています。もし、1人でもインフルエンザ(いや風邪でも)に罹患し、「すみません。今日から数日お休みさせて下さい」と連絡が入ったとしましょう。少人数で動いている会社や所属部署の人たちは、欠勤したその従業員の肩代わりをしなければなりません。更に、お客様(取引先)へ納入する商品(や企画書、提案書)の期日が差し迫っているとしたら、残業をしてでも処理しなければなりません。悪いことに、欠勤した従業員のみが知っている情報があるとすれば一大事です。お客様に遅延のお詫びをいれるハメにもなりかねません。
病気や災害はいつ、どのような形で襲い掛かってくるか分かりません。しかし、発生したときの備えは平時からしておくことが必要です。前述の後段の例だと、全従業員が情報共有をしておくと良いでしょう。情報を共有するには、毎日又は毎週の一定の時間帯に、全員が集合して「自分がやっている仕事はこうです」と全員に向けて報告し合うのです。ITを利用しても良いでしょう。
上述のコメントは欠勤した時の対応例について言及しています。しかし最善の良策はインフルエンザ(や風邪)に罹患しないことです。「暴飲暴食をしない」「睡眠時間を十分にとる」「ストレスをためない」「勤務時間中にも適時に休憩や休息をとる」「外出から帰ったときは嗽をする」等々、ごく普通の事前対策を講じておくことが最も良い対策と言えます。「分かっているけどやれてない」、こんな言葉が聞こえそうです。当り前のことができない! 日本人としての性でしょうか? しかし、「当り前のことを当り前にする」ことが最善なのです。これは健康管理に関わらず、事業経営においても同じことが言えるのです。