防衛省が秋田市に設置したいというイージス・アショアに関し、バタバタ劇が繰り返されています。国土防衛のためには必要と考えていても、仮想敵国から狙い撃ちされる可能性もあるとすれば設置する都市住民の心中は穏やかではないはずです。説明をする側(防衛省)は慎重の上にも慎重を期する位の心構えがないといけません。
説明会の場で居眠りをする防衛省幹部。複数の候補地から秋田市を選んだとする根拠データが出鱈目。これでは納得することは絶対にできないでしょう。候補地選定根拠の1つがレーダーが効かないというもの。しかし、その根拠となる資料の縮尺が横と縦では異なるという信じられない愚行を起こしてしまいました。二重、三重のチェック体制はなかったのでしょうか。もう分かっています。最初に結論ありきだということを。付け足しで根拠らしきものを提出したものだから、単純な誤りにも気づかなかったという次第。
経営者は銀行や取引先等々に色々な資料を提出します。提供する際に今一度確認しておきましょう。「数値の間違いはないか」「根拠となる資料は正確か」「相手の立場で考えたとき、疑問に思う点は何か」「説得するのではなく、理解してもらう資料となっているか」。このようなチェックリストにそって確認していけば、防衛省の二の舞になることは決してないでしょう。他山の石と思って自戒したいものです。