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羽生善治九段、1434勝達成!

 継続は力なり。正にこの言葉を証明したのが将棋の羽生善治九段です。昨日(6/4)の対局で勝ち、歴代一位となる1434勝を達成しました。1433勝達成は故大山康晴十五世名人よりも21歳も若くしてこの偉業を達成しました。

 世の中には、天才と秀才、凡人の3人がいると聞いたことがあります。羽生九段は正に天才でしょう。勝率は7割0分8厘で、歴代勝ち数上位10名の中では唯一の7割台だとこと。本当に凄い!の一言です。しかし、天才と呼ばれる人は世の中にごまんといます。しかし、なぜ大成しないのでしょうか。ここが本コラムで私が言いたいことなのです。

 能力が極めて高くても、その能力を磨き続けなければその威光は徐々に衰えていきます。高い能力を持ち続けること自体が日常の努力の賜物なのです。羽生さんの将棋に対する熱意、熱情は他の棋士と比較すると高いレベルなのでしょう。だからこそ、勝率7割台を維持しているのだと思います。

 昨今は若手の有望な棋士が台頭してきました。勝率7割台をこのまま維持できるかは分かりません。しかし、羽生九段の将棋に対する真摯な姿勢をみると、高いレベルの勝率を維持し続けていくことは間違いないでしょう。

 会社経営もこうありたいものです。もの凄い技術やスキルがあっても、それは時間の経過と共に競争力を失っていくかも知れません。日々新たに、自社の技術やスキルを磨いていくということを続けていって欲しいものです。「継続は力なり」。改めてこの言葉を皆さん方にお伝えしたいと思います。