今年も確定申告の季節がきています。毎年2月16日から3月15日までの間に、個人事業主や年収2000万円以上の給与所得者等が、前年度の所得を計算し、所得税の納付をしなければなりません。私は平成5年11月に行政書士で独立開業しましたので、翌年から確定申告を行い、今年まで26回の申告を行ってきました。
毎年本当に緊張しますね。数年前は国税庁HPから書式をダウンロードし、青色申告決算書と確定申告書を作成したことがあります。ITリテラシーに乏しい私ですので、作成に少々手間取ったこと、そして年に一度の申告ですから、「どのような計算を経て自分の所得と所得控除の額、所得税額が決まっていくのか」を肌身感覚で知りたいとして、今では手書きに戻ってしまいました。
ところで、私のメーンフィールドである中小企業診断士の先生は、お客様にこう言います。「試算表を毎月作成して下さい。それによって、資金繰りの良し悪さの判断や利益計画書による予算・実績管理ができるようになります」と。私は平成5年11月に開業して以来、試算表は翌月5日までに作成しています(実際は事務の方に作成してもらい、私は確認するだけですが)。毎年1月1日に月次利益計画書も作成していますので、前月の売上と費用、利益については5日以内に全て分かります。私はこのような作業を中小企業診断士の資格(資格取得は平成7年4月)を取る前からしていました。
ところが、同僚の診断士の先生、また他士業の先生では試算表を作成していない先生が多いようです。「試算表を作っていないなら、決算で色々な数値を合わせていくのが大変だし、絶対に一致しないでしょう?」と質問をすると、「一致しません」という回答が多いのです。試算表の作成目的の一つに、取引の記録が正しく帳簿に記載されているかがあります。少なくとも年12回確認していくのと、年1回の確認ではどちらが正確だと思いますか?
会社経営は日々の企業活動の良否の判断と対処策の立案・実行の繰り返しです。月単位又は3か月単位で自社の状況を正確に把握する習慣を持て頂きたいものです。なお、先進的な企業ではこの精査活動を月単位ではなく、週単位又は日単位で行っているところもあります。月単位より、週又は日で行うと正確度は落ちますが、より早く現場の実態を知ることができます。
以上、確定申告をようやく終えた私が思う試算表作りの重要性を改めて語った次第です。