· 

4月の入社式まで1ヵ月強です

 今年も1月が終わり2月となりました。私の顧問先でも4月に入社する内定者に対し内定者研修を随時行っています。さて昨年秋に経団連が大企業が遵守してきた就職協定の解消を表明しました。中小企業には直接的には影響しませんが、就職活動が大学4回生(4年生)の6月頃(!)から3回生(3年生)以下へと就職活動開始時期が早まる可能性が出てきました。また、第2新卒が定着しつつあるように通年採用も大企業では当たり前になつつつあります。このような就職戦線における変容は、間接的に中小企業の採用活動に影響を与えるものになって行くことでしょう。

 とは言え、「よくぞ、わが社を選んでくれた」と喜んで新人を4月に迎えたとしても、会社側の対応如何では数か月以内に「えっ!、もう辞めたの?」という事態にもなりかねません。といういう事で、金の卵(断然古い!!)をじっくり育てていく仕組みが必要です。「俺の背中を見て育て」という昔気質の世界は既に終了しました。

 「新入社員が入社してから考えましょう」では遅すぎます。今から「どのような事を行って新入社員を育てていくか」を考えて下さい。例えば、①メンター制の導入、②一日に一回は声掛けをする、③連絡帳の活用、④毎週末に30分程度のミーティング実施、⑤先輩(や上司)から新人の言動に係る定期報告等々が考えられます。「思い立ったが吉日」です。新入社員を離職させない対策は「下手な鉄砲数打てば当る」位の軽いノリで沢山用意しておきましょう。この会社側の思いは必ず新入社員の心に届くはずです。