今年最後の連休が終わりました。またXmasも終わり、子供たちにはサンタからの贈り物が届けられたと思います。さて23日(日)と24日(月・祝)の二夜連続で今上天皇(平成天皇)の幼少期から現在に至るまでの出来事をNHKが放映しました。御覧になられた方も多いと思います。
観て思ったことは「天皇でも成長しているんだ」ということ。「成長する」というと少々不謹慎かも知れません。しかしそう思ったのです。幼少期から皇太子として立子するまでは、戦前の「天皇は全てを総覧する」というような言動が診られていました。育った環境からそうなってしまったのでしょう。
しかし民間から美智子様をお妃にお迎えになってからの言動に大きな変化が見られました。俗にいう「上から目線」がなくなり、対面する相手と「一緒の目線」、「寄り添う」姿勢が顕著になってきました。特に、太平洋戦争で多大なる惨禍を強いられた沖縄を何度も訪問し、県民に真摯に向かう姿勢には心打たれるものがありました。
昭和50年だったか、ひめゆりの塔に献花し当時を知る女性から説明を受けている時に、ガマに隠れていた過激派から火炎瓶を投げつけられた事件がありました。この事件があった後も皇太子ご夫妻は周囲の動揺に捉われることなく、皇太子の職責を果たされてしました。それも暑い最中、額から首に掛けて滴り下りる汗を拭こうとしないのです。
平成の時代には2011年(平成23年)の福島原発事故をはじめ、沢山の自然災害及び人的災害が発生しました。その際に天皇は皇后と共に、被災された人々に声掛けをなされてきました。これは、良き伴侶である美智子妃の影響もあるでしょうが、天皇が自分の力で成長し続てきた証だと思うのです。
さて、新しい年が始まりす。天皇陛下ですらこうなのです。私たちも毎日、内省、内観につとめ、確かな成長を実感していきたいものです。年の瀬に観た天皇陛下のお姿を見て、私が感じた感想でした。