今年は台風の発生が例年よりも多いらいしいです。沢山の台風が発生しても、日本列島を襲うことなく被害が発生しなければ結果オーライでしょう。なお、日本に影響がなくても他国に甚大な被害をもたらすのも良くありませんが・・・。
さて、台風発生から始まった本コラムですが、企業経営にも同じようなことが言えます。「天下晴天なり」という順風満帆な経営環境はそう長くは続きません。急な嵐が到来したり、最近では地滑りがゆっくりとかつ大規模に発生するなど、予想外な事態が突然と目の前に出現することがあります。自然現象で嵐や地滑りと表現しましたが、企業経営では「突然と強大な競争相手が出店した」「技術革新が急速に進んだことで、今まで技術上優位に立っていたものの、その技術優位性が無に帰してしまった」などと例えることができるでしょう。
自然科学の法則は社会科学や企業経営にも応用することができます。台風であれば、進路を予想することができます。突然の嵐であっても何らかの予兆があったかも知れません。地滑りでは被害が広がらないように防止策を考案することが可能かも知れません。
会社経営でもこのような環境変化の予兆や動きが「必ずある」のです。経営者にはその予兆や動きに対する”感度”を研ぎ澄ましていくことがとても重要となります。日々、無為無策でまた脳みそにプレッシャーをかける悩力強化に注力していないと、いつの間にか敗者の一群に引き寄せられていきます。そのような状態に絶対にならないようにしたいものです。「備えあれば憂いなし」は経営者に必要な格言です。