前回に引き続き、サーカーW杯ロシア大会の話題。一次リーグ最終戦の対ポーランド戦。私は睡魔にかてず、また「相手は勝たないと国に帰れないと真剣にやってくるから敗戦は間違いないだろう」との予測もあり、熱戦を見ずに寝入ってしまいました。
結果は翌朝早朝にNHKのTVで確認。負けたものの、なんやら今大会で導入されたフェアープレイポイントで第2位通過したとのこと。「良かったな~」で終わりたかったものの、映像は後半10分のパス回しへ。勝っているチームがすることがあっても、負けているチームが絶対にすることはないだろう動きを日本のイレブンがしていました。???、「何でだ?!」が素直な感想です。
しかし事情を知ると、「西野監督は戦略的思考をもって判断したんだな」と理解できました。企業経営者であれば、「如何に上手に負けるか」という想定外の工夫もすることがあり得ます。日本代表に関わらず、組織には必ず使命があります。その使命を実現させるには、第三者が「えっ!」というアプローチでも勝ち抜くということが必要なのです。
今回の事案も、「同点にしようぜ」と攻めていったものの、カウンター攻撃を仕掛けられて加点されれば一巻の終わりです。第三者の評価如何に関わらず、決勝トーナメント進出という使命・目的を達するには、「自分(西野監督)はいか様に責められてもこれしかないのだ」という強い意志が表れたものだと思います。
その一方で、別会場の対戦で「セネガルが同点になっていたらどうだったんだ!」という意見もあります。確かにその通り。しかし、「あれがどうで、これがあれで・・・」と推測、予測を何通り行っても堂々巡りに終始してしまいます。「よし!、これで行こう」という大胆不敵な決断も土壇場では必要なのです。
私は経営者が会社を経営する時の難事を慮って、今回の西野監督の決断を熱烈に支持するものであります!!