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清成流の企画書の作り方

 例えば、企画書を立案しなければならないとしましょう。ご自分はどのような流れを経て、企画書の成案を作成するのでしょうか。考えられるのは、①一定の期日を決め、②集中して、③一挙に書き上げる、というパターンでしょうか。これもそれなりの価値がありそうです。私はこの方法ではなく、別の方法にて作成しています。それは次の流れを経ていきます。

 1)最初にどのような企画が適切か、幾つかのアイデアを練ります。椅子に座って練るというよりは、骨子等は決めておきながらも、事務所横にある大分川の土手沿いを散歩しながら、あれやこれやとアイデアを回して固めていきます。

 2)アイデアの種ができたら、事務所のPCに直接入力するか又は作業机にA3用紙を置いて書きなぐります。アイデアの末節から大きな括りまで論理的に繋がっているかを診るわけです。

 3)アイデアの夫々に論理的な瑕疵がないと理解したうえで、企画書を書き上げていきます。書き上げは一気にか又は数回に分けてです。判断は企画内容の重要性と期限までの余裕度で行います。

 4)書き上げた企画書は数日間「寝かせておく」のがポイントです。書き出しているときは頭は冴えていますが、一心不乱という所作が周囲の状況に対して盲目にします。暫くたってから、企画書(案)を見直してみると、「ここはこう直した方が良い」などと違う目線で企画書(素案)を見つめることができます。私はこの作業を「時間差攻撃」と名づけています。そう、バレーボールでの攻撃手法のことです。

 こうした流れで企画書を立案し成案へと辿り着いていくと、モレなく、ダブリなく、ズレのない企画書が出来上がります。是非、一度お試しください。